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エコ宣言をしよう!

エコ宣言とは、エコな活動をすることをあらかじめ宣言し、その実施を積極的に行なう運動です。
宣言した後はそのエコ活動を実践し、実際の実現状況を後日報告することで、エコに対する意識を高めていくことを目指します。
「有言実行」をモットーに、地球にやさしいこと、始めませんか?
地球の未来を考え、福井〜低炭素社会づくりに舵を切りましょう。
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H29年度 アースサポーター出前講座実施報告

2018/2/23(金)

福井県地球温暖化防止活動推進センター
(NPO法人エコプランふくい)


1. H29年度の派遣概要

H29年度の派遣は全29件で、目標25件を上回りました。派遣先は、小学校が15件、学童クラブ等の恒常的な場が9件、単発募集の企画が4件、大人対象が1件でした。なお、小学校は、授業の一環として実施されたものとPTAや地域と一体となった行事等に分かれます。
派遣エリアは、嶺北が中心となっており、福井市が13件と最も多く、ついで坂井市とあわら市が4件、越前市、勝山市などが続きます。嶺南は、おおい町の1件のみで、派遣依頼が大変少ない状況です。
講座内容は、自然エネルギー教室のソーラーUFOが9件と最も多く、ストップ!温暖化講座が8件、絵本・紙芝居が7件となっています。今年の傾向としては、地球温暖化の現状と課題、今後について基礎知識から行動変容を促すワークまで一貫して学ぶことのできるストップ!温暖化講座が増加傾向にあり、小学校の授業としての派遣依頼が増えたことが特徴です。
3年生以上が対象のソーラーUFO、風車発電、炭焼き教室など自然エネルギー教室は、夏休みの行事や放課後活動に実施されることが多く、4年生以上のストップ!温暖化講座は、小学校の授業として実施されることが多くなっています。特に、総合学習や理科・社会の学習と関連づけて実施される傾向にあります。一方、低学年向けの絵本・紙芝居は、学童クラブ等からの派遣依頼が多く、自然エネルギー教室同様、夏休みの実施が多い傾向にあります。
なお、派遣講師は、研修を受けて知識とスキルを身につけたアースサポーターが原則2名の組み合わせで対応しています。2名で実施することで、互いの得手不得手を補い合い、高め合うだけでなく、プログラムの時間管理の徹底、終了後の反省点の共有などをめざしています。
また、派遣先では、学校教諭、児童館等の指導員、PTA関係者、行事の開催関係者、地域のボランティアなど様々な人々から、学習サポートをいただいています。


2. 評価の概要

講座終了後に、講師と主催者それぞれに提出していただく報告書では、「1.打合せ・講座の趣旨・達成目標の共有化・準備物の確認」「2.参加者の主体的学び(プログラムの工夫・対話・教材の活用)」「3.これからの行動意識(地球温暖化防止に貢献したいと感じられたか)」の3項目について評価を実施しています。
それぞれの評価結果は図4〜6の通りで、横軸の1〜29は派遣番号です。これを見ると、講師、主催者双方の評価の類似、相違などがわかります。図7は、図4〜6の全体平均を抜粋し、図式化したものです。全体として、「打合せ」の評価は高く、講座の趣旨や準備物、役割分担等の打ち合わせが十分行われていることがわかります。これに対し、「参加者の学び」「これからの行動意識」がやや低い傾向を示しており、自由記述の文章からも、実際の講座での反省点や改善点がうかがえるとともに、これからの行動にどこまでつながるかという点で課題が残されていることがわかります。

 

3. 講座別の特徴

派遣回数が多かった自然エネルギー教室のソーラーUFO、ストップ!温暖化講座、絵本・紙芝居の3つについて特徴を比較することで課題を抽出します。
まず、主催者の評価を見ると、「打ち合わせ」については3講座とも類似しており高い傾向にありますが、「参加者の学び」「これからの行動意識」の評価は、ソーラーUFOで低い傾向を示し、特に、「これからの行動意識」については3.5ポイントとなっています。講師の評価でも、「これからの行動意識」の評価が低く、「参加者の主体的学び」の評価に比べても低い結果となっています。
絵本・紙芝居では、「参加者の主体的学び」「これからの行動意識」ともに講師の評価が低くなっており、それぞれ3.4ポイント、3.3ポイントでした。しかしながら、これらに関する主催者評価が高いことが特徴です。
一方、ストップ!温暖化講座では、「これからの行動意識」に関して、講師、主催者いずれの評価も高く、特に、講師の評価が他の2講座や全体平均に比べて高いことが特徴となっています。
以上のことは、図11〜12からも読み取ることができ、ストップ!温暖化講座は、「参加者の学び」「これからの行動意識」について講師、主催者ともに評価が高い一方、ソーラーUFOでは特に「これからの行動意識」について講師、主催者ともに低いことが確認できます。絵本・紙芝居は、これら2項目について、講師の評価が低い一方で、主催者の評価が高いことが特徴です。

 

4. 講座別の課題

1)ソーラーUFO等の自然エネルギー教室

上記の背景や原因を自由記述より分析すると、ソーラーUFO等の自然エネルギー教室では、1地球温暖化について考えるよりも工作が主催者の主たる目的になっている場合があること、2限られた時間の中で細かい工作指導をしなければならないため、じっくりと温暖化について扱う余裕が少ないこと、3対象外の低学年が混ざる場合があり、工作指導や温暖化の説明が難しいこと、4夏休みの活動や課外活動が多く、じっくりと考え意見を言う授業と違って、楽しく体験することが優先されていることなどが考えられます。また、「温暖化に関する話の難易度がやや高かった」「話が少し長かった」といった主催者側の意見もありました。
しかしながら、講師の記述からは、限られたプログラムの中で参加者と対話をして意見を引き出しながら努力している様子がわかり、「いろいろな場面で子どもたちに質問して答えを導いていた」「子どもたちの質問に丁寧に答えていた」等の主催者の感想からも、そのことがうかがえます。
講師の反省点としては、「ソーラーUFOと温暖化対策との関係についてもっと丁寧に説明した方がよい」という意見もあげられています。また、主催者からは、「時間に余裕があったので、温暖化防止に向けたこれからの具体的な行動について、こども白書の絵を見ながらもっと解説があってもよかった」「一方的な話になっていた」といった意見も出されました。
自然エネルギー教室は、自然エネルギーについて学ぶことを主眼としており、温暖化の理解や「これからの行動意識」につながりにくい傾向を示していることから、温暖化に関する対話の充実、工作と温暖化防止の関係性についての論理展開、これからできることについて考える時間の確保、対象学年についての主催者の理解促進など改善が期待されます。

2)絵本・紙芝居

低学年対象の絵本・紙芝居では、「参加者の主体的学び」「これからの行動意識」の主催者評価が高いにも関わらず講師の評価が低くなっています。その原因を分析すると、低学年に対して地球温暖化の理解や問題意識をもたらすことの難しさ、これからの行動につなげていくことの難しさ、集中力の持続性などに関する記述が見受けられました。また、夏休みや学校のふりかえ休日の活動の中での開放感なども要因と推察できます。さらに、低学年にはワークシートやふりかえりシートの記述が難しかった様子もうかがえます。
一方、登場人物になりきった絵本の演出、絵本だけでなく動画・ワークシート・模型・ぬいぐるみ等を用いた様々な場面展開、講師の手づくりの教材やプレゼント、低学年の子どもたちに接する丁寧な対話など、主催者の評価は高く、講師の努力が伝わった様子が推察できます。
講師の「やらされている感じより自発的に行動できるよう、楽しさや明るさ、声のトーンなどに気をつけた」「子どもたちともっと関係性を作ることができるとよかった」等の意見も今後参考になると考えられます。また、「特に1年生は書くことに時間がかかるため、時間設定が少し短かったのでは」「終了後でもがんばって書こうとする子もいました」等の主催者の意見も、プログラムを検討する上で重要と考えられます。
絵本・紙芝居は、低学年向けの貴重な講座です。わかりやすい教材を使うことで、低学年から温暖化問題に触れることのできる機会となります。学校での高学年の授業と違って、知識を正確に伝えたり、意見を出し合ったり、文章でまとめることは難しいと思われるため、低学年の興味や感受性に合わせた教材を用いながら、ゆったりした時間の中で感じ、考える体験を提供することがこれからも期待されます。ただし、1年生と3年生の学力差は大きく、3年生では論理的思考力、表現力、発表力なども成長してきます。対象学年に合ったプログラムを組むことでより効果的な結果が導き出されると考えられます。
今年度は、1年〜6年の混合の講座もありました。縦割りで上級生がリーダーシップをとりながら充実した時間を過ごした様子がわかり、対象者に合わせた組み立ての工夫が伝わってきました。

3)ストップ!温暖化講座

ストップ!温暖化講座は、総合学習、理科や社会など学校の授業との関連で派遣依頼が行われることが多く、事前学習をしている場合や出前講座をもとに次の学習に進むなど、一貫した流れに位置づけられることが少なくありません。担当教諭が特定の目的や授業テーマを持たれていることもあり、意向に沿った出前講座が期待されています。
このような背景の下、事前打ち合わせで、講師と主催者が相談することで、授業の位置づけ、特に重視してほしいポイントなどを確認している様子が打合せシートから伝わってきます。そして、本講座は、温暖化の現状と課題、今後についてなど温暖化防止に向けて総合的に扱う最もベーシックかつ深まりを持たせることができる講座であるため、プログラムや教材も工夫しやすく、副読本も活用でき、ふりかえりシートもしっかり書くことができるなど効果につながりやすい講座となっています。
そのため、活発なグループワークや積極的な意見発表も多く、ふりかえりシートにも、具体的な感想や意見が多数表現され、今後の行動につながる内容が書かれてあり、成果が明確です。学校によっては、その後の取り組みとして夏休みに家庭で実践することをホームワークにしたり、行政との連携で節電コンテストにつなげたりする例もあり、家庭での実践に直結する充実した講座となっています。
しかし、プログラムや教材が盛りだくさんで、もう少しじっくりと考える時間があるとよいという意見も若干みられ、与えられた時間の中で、詰め込み過ぎず、落ち着いて取り組める流れを工夫する余地が残されています。


報告書

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平成28年度 坂井市
小学校への出前授業を通じた家庭のストップ温暖化対策授業

2017/3/31(金)

COP21をふまえて環境省が実施した「平成28年度二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金」による「地方公共団体と連携したCO2排出削減促進事業」で、家庭部門の削減目標約40%をめざすものです。

●実施概要

  • 目的:学校教育を通してストップ温暖化を学習し、それを家庭での実践につなげる
  • 対象:坂井市内の4小学校(高椋小学校、大石小学校、大関小学校、雄島小学校)
  • 人数:4年生8クラス、計203名
  • 回数:90分(45分×2コマ)を2回シリーズで実施
  • 講師:福井県地球温暖化防止活動推進員(アースサポーター)、NPO法人エコプランふくい職員
  • 方法:各種教材、パワーポイント、ワークシート、副読本、模造紙等を用いたワークショップ形式
  • 特徴:ESD、内発的動機づけ、シティズンシップの力を重視した参加型学習
  • 内容:起承転結によるプログラム、参加のルール、グループワーク、pptによる対話型授業、他
  • 実践:1回目の授業と2回目の授業の間に、家庭での1週間チャレンジ(7項目+α)を実施
  • 分析:学習前と家庭での1週間チャレンジの後の2地点で調査を行い、意識変化、行動変容を分析
  • 広報:授業の様子は、TV、ケーブルテレビ、地元新聞、市制広報にて紹介
  • 啓発:最後にCOOLCHOICEの説明、賛同書の配布・回収、学習教材(かるた、温度計等)を配布

 

●成果

  • 1週間チャレンジの7項目の達成率は70%~80%、7項目以外の実施アイデアも多数出された
  • 1週間チャレンジの実績をもとに、1年間の見なしCO2削減量を算出⇒15.247t
  • 出前授業実施によるCO2削減量⇒60.48t(対話係数をもとに算出)
  • 意識変化×行動変容を分析⇒内発的動機づけの「有能性」がアップした生徒が高い行動変容を示した
  • 1週間チャレンジの結果をもとに作成したレーダーチャートで各自が自分と家族の行動の特徴を分析

 

●生徒の感想

  • ぼくは、初めはあまりきょう味がなかったけど、今はとってもきょう味があります。これからもストップ温だん化をしていきたいです。
  • 地球温だん化のことを知らなくて、聞いた時はびっくりしました。そのためにできることがたくさんあって、どんなことに協力できるかを考えることが楽しかったです。
  • もっともっと地球温だん化をストップさせるにはどうすればいいのか、もっともっと知りたいです。もっとこの授業をやりたいです。私もできることをしたいです。
  • もっと地球のことを知って、地球のことをぺらぺらゆえるようにしたいです。家でもっと勉強したいと思いました。勉強を教えてくれてありがとうございました。
  • 今日のことをもっとすすめていき、小さい子にも教えてあげたいです。
  • 前は理解してくれなかったけど、私の家族も守ってくれるように今日のことを話して、次は理解してくれるようにしたいです。
  • ストップ温だん化のチェックシートは、授業の前よりも形がとても変化していたのでよかったです。家族といっしょにできていないものもあるので、これからもずっとみんなで協力していきたいです。
  • 一番楽しかったのはダイヤモンドランキングです。みんなで意見を言って順位を決めたのがとても楽しかったです。
  • 旬のことやいろんなことを知りました。1週間チャレンジの結果がかえってきた時に、あまりいい結果を出せなかったので、とてもざんねんです。2回目の授業はもっとしっかりまとめました。わからないことがいっぱい知れてよかったです。
     

レポート

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「薪の宅配システム」試行に関する報告書

2017/3/15(水)

平成29年度7・8月に実施した薪ストーブ利用者(以下、ユーザーと称す)へのアンケート調査を受けて、「薪の宅配システム」がユーザーにとって、どのようなメリットがあり、今後の継続的な利用においてどのような課題があるのかを明確にするため、特定期間の試行という形で行い、アンケート調査によりニーズや課題を把握することを目的として実施しました。

その果を取りまとめましたので、報告いたします。

 

「薪の宅配システム」試行に関する報告書

平成28年度 家庭のCO2排出実態調査&ミッドナイト節電報告

2017/2/20(月)

1. 家庭のCO2排出実態調査

1)今年度は昨年度に引き続き、二世帯家族(三世代同居)も含めて調査を行った。

2)調査の方法

対象:

子育て層(18未満の子供がいる家庭)家族を調査対象とし、今後、エネルギー消費が増えたり、家族状況が変わっていく世帯のCO2排出実態を調査し、特徴を分析することによってその対策を探る。

モニター:

61世帯(ただし、データ有効モニターは56世帯)調査員:地球温暖化防止活動推進員等9名調査内容:エネルギー消費量、エコライフ意識調査、家電と設備の調査、住宅の省エネ度調査

すすめ方:

モニター募集(6〜8月)調査票の配布と説明:調査員がモニター家庭を訪問して、調査票を配布し説明を行う。
9月・・・エネルギー消費量と意識調査
10月・・・家電と機器の調査
1月・・・住宅の断熱性能調査と室内温度測定家電と設備調査:照明、エアコン、冷蔵庫、テレビ、給湯器、自動車等の仕様等住宅省エネ度調査:居間の温度(床上120cm)の変化と外気温の差によって住宅の断熱性能Q値の推測値を算定する。また、「住宅の省エネ性能の推定表」により調査。

2. ミッドナイト節電の取組

1)これまでの家庭のCO2排出実態調査から、深夜電力契約家庭のCO2排出量が多くなっていることがわかり、今年度、深夜電力についての状況調査とミッドナイト節電の実験的取組を行った。

2)深夜電力アンケート調査
深夜電力機器の普及がすすむなかで(北陸電力地域深夜電力契約率26.5%)、これらの機器は運転が自動であることから、節電に取り組むことが可能なのか、節電効果が期待できるのかをアンケート調査した。
調査月:2016年7月調査方法:福井県内(福井市、坂井市、鯖江市)スーパーマーケット店頭や福井市内イベント会場での聞き取り調査(深夜電力契約者だけに依頼)
回答数:270人

3)ミッドナイト節電チャレンジ
アンケート回答者から節電チャレンジャーを募り、取組後、報告書と検針票を送付。節電チャレンジャーは、深夜電力機器の状況(設定など)を確認して、節電チャレンジ項目を決め取り組む(2016年12月)。
節電チャレンジャー:11軒(内報告書集計軒数10軒)

 


 

属性

  1. 家の造り:一戸建て46軒、集合住宅10軒
  2. 太陽熱温水器利用1軒、太陽光発電利用12軒
  3. 家族構成:親子家族25軒、二世帯家族9軒
  4. 世帯人数

 



調査結果

1. エネルギー消費量・CO2排出量

1世帯あたりの平均エネルギー消費量は以下のようになり、平均世帯人数は4.18人(昨年4.13人)、年間CO2排出量は7,735kg(昨年8,404kg)であった。昨年と比べると、電気や深夜電力は微増で、太陽光発電が2.5倍程度(設置世帯が12軒、21%)に伸び、ガスは3割程度落ちている。
エネルギー別のCO2排出量は、ガソリン、深夜電力、通常電気の順となった。これら3つで95.3%となっている。この調査は、子育て層が対象となっており、電気への依存度が高いことがわかる。また、深夜電力契約が39軒(69.6%)あり、その中で蓄熱暖房の家庭が12軒(21.4%)のため、冬期の深夜電力消費が大きくなっている。今年の調査では太陽光発電売電量も大きくなって、構成比グラフから外して円グラフにした。CO2排出量の分析は、昨年と同様に5つの類型別に行った。
1人当たりCO2排出量では、「エコキュート」が一番少なく、「集合住宅」は、ガソリンによるCO2が大きく、「一戸建て・非オール電化」よりも多くなった。

「集合住宅」が世帯当たりのCO排出量が少ないのは今回の世帯人数が少ないことが要因であるが、本来、エネルギー効率は良いはずである。1人当たりCO2排出量が少なくないのはガソリンが他世帯と変わりないためであり、家族3人でも2台の自動車が必要な福井の特徴である。今回調査の「一戸建て・非オール電化」は電気消費量が多い傾向となっている。また、「エコキュート」「蓄暖」は昨年より電気と深夜電力の消費量が少ない傾向となっており、太陽光発電によるCO2削減も影響している。太陽光発電を設置した場合、売電量の1/2程度を自家消費しているので、その分、昼間の電気消費量が少なくなる。

「電気温水器」は、夏冬ともに深夜電力が大きくなって年間1人当たりCO2排出量を押し上げている。「蓄熱」は、冬期の深夜電力が大きくなっているが、全世帯がエコキュートのため夏期は少なくなっている。

家庭内のCO2排出量として自動車燃料以外を合計すると前ページの表になる。左のグラフで月別の推移を見ると、「電気温水器」は1年中一番多くなっているのに対して、「蓄暖」は冬期は多いが夏期は少ない。

用途別消費熱量を省エネルギーセンター「家庭の省エネ診断」に基づいて算出すると、給湯で「電気温水器」、暖房で「蓄暖」が他より飛びぬけて多くなっている。このことは昨年も同じ結果となっており、ムダなエネルギーを使っていることにならないだろうか。「エコキュート」「蓄暖」の電灯・家電が少ないのは太陽光発電の自家消費によることも考えられる。
エコキュートはエネルギー効率が電気温水器の3倍あると言われている。今回の調査では、「エコキュート」の深夜電力は「電気温水器」に比べて少なくなって、40%にとどまっている。また、給湯の消費熱量も45%にとどまっていることから、1/3にはならないが半分以上のCO2排出量削減につなげることができることを示している。

2. 電気温水器とエコキュート

エコキュートはエネルギー効率が電気温水器の3倍あると言われている。今回の調査では、「エコキュート」の深夜電力は「電気温水器」に比べて少なくなって、40%にとどまっている。また、給湯の消費熱量も45%にとどまっていることから、1/3にはならないが半分以上のCO2排出量削減につなげることができることを示している。

3. 住宅断熱性能とCO2排出量の相関関係

住宅の断熱性能を省エネルギーセンター作成の「住宅の省エネ性能の推定表」に基づき算定し、太陽光発電家庭を除き、「電気+深夜電力+ガス+灯油」によるCO2排出量との相関関係を見たが、散布図から明らかなように断熱性能が良くてもCO2排出量は必ずしも少なくはない結果となった。機器の使い方や暮らし方によるところが大きいのだが、住宅の省エネ化が26%削減実現の大きな対策となっている以上、もっと要因分析を行う必要がある。
左のグラフは、エコキュート家庭18軒の内5軒が太陽光発電を設置している設置していない家庭の自動車燃料以外の1人当たりCO2排出量を家族人数毎の平均でグラフにした。太陽光発電設置家庭はCO2排出量が少ないことがわかる。

4. 住宅の照明機器調査

今回の調査では、省エネルギーセンター「家庭の省エネ診断」に基づき照明機器の状況調査を行っている、LEDへの切り替えがどの程度進んでいるかを集約した。集約方法は、各部屋の主照明と補助照明がLED・蛍光灯・白熱電球のどれを使っているかを調べて、標準W数と標準点灯時間からLED比率等を算出した。比率の結果は下の表の通りで、全体のLED比率は19.3%であった。標準点灯時間から試算すると、LEDに切替えることによって、照明の30%(1世帯あたり211kWh)が削減できることになる。1世帯当たりの年間CO2削減量は122kgとなる。

5. 家計調査年報データから分析

昨年度、総務省の「2015年家計調査年報」から県庁所在地の中で福井市が電気使用量全国一であることを報告した。今回はさらにCO2排出量等を算出して10年間の推移を見た。
まず、以下の6市の2005年と2015年の1人当たりCO2排出量、消費熱量を比較した。家計調査年報では都市ガスの購入数量がわからず支出金額だけなので6市それぞれの消費量20m3の金額から単価を算出して購入数量を計算した。その結果、福井市は、10年間で熱量は15.4%削減できているがCO2排出量は2%の削減にとどまっている。また、富山市、金沢市よりCO2排出量が少ないが新潟市より多くなっている。
そして、電気と[ガス+灯油]の消費熱量の推移は2007年から逆転し、電気がどんどん多くなって、[ガス+灯油]は減少が激しくなっている。従って、熱量の消費が電気に替わりながら消費熱量は削減できているのに対し、CO2は削減幅が少ないと言える(グラフ19)。その他、2011年と2012年は原発事故の影響で電気が下がり、[ガス+灯油]が増えている。
深夜電力とその他電力の10年間の伸びのグラフは、確かに深夜電力(主に給湯に使われる)も伸びているが、それ以上にその他電力が急激に伸びており深夜電力以外で使われる電気が10年間で24%の伸びを示している。

それでは、電気製品やエコキュートなどがどのように買われているのかを調べるために、家計調査年報で設備器具(給湯機器など)と家庭用耐久財(電気製品が中心)の支出金額を調べた。給湯機器が含まれる設備器具の支出額は10年間で70%以上伸びている。これはエコキュートの普及が考えられる。電気製品が中心の家庭用耐久財の中で冷蔵庫とエアコンは伸びており、省エネ型への買い替え需要も影響していると思われる。それ以外の伸びが電気消費量の伸びに関係しているのかと考えて推移を見た。2009年までは25,000〜30,000円と大きな金額になっているが、それ以降は減少している。家電エコポイント制度が2009〜2010年度実施だから省エネ家電購入にシフトしているとも言える。ただ色々な電気製品が購入され、電気消費量が増えていると言えるのではないか。

 


 

ミッドナイト節電の取り組み

福井県は深夜電力契約の家庭が多いことから、昨年に引き続き深夜電力に関するアンケート調査を行い、深夜電力の節電チャレンジに取り組んだ。今年度は、スーパーマーケット調査を鯖江市や坂井市に広げ、さらにイベント会場でもアンケート調査を実施した。


深夜電力アンケート結果

1. 次の深夜電力危機で使用しているのはどれですか?設置から何年経過していますか?

深夜電力契約の家庭でエコキュートは71%を占め、その内67%(130人)が6年以内の設置となっている。一方、電気温水器を6年以内に設置した人も11人で電気の給湯器の7.8%が省エネ型以外を設置していることになる。

2. 北陸電力が注意を促している項目を確認していますか?

3. 蓄熱暖房器の節約状況

4. 夏と冬の1ヶ月おおよその電気料金

5. エコキュート家庭と電気温水器家庭の電気料金(夏冬平均)

エコキュート家庭16,200円電気温水器家庭16,201円今回のアンケートでは、エコキュートは消費電力が少ないにもかかわらず電気料金の差は検証できなかった。CO2実態調査では明らかに差が出ている。(4ページ参照)

6. 蓄熱暖房器家庭の冬の電気料金

蓄熱暖房機家庭:23,948円
それ以外の家庭:16,360円
蓄熱暖房器家庭は、それ以外の家庭に比べて平均46%冬の電気料金が高くなっていた。

 

ミッドナイト節電チャレンジの結果

ミッドナイト節電に取り組んだモニターで検針票が届いた人は10名で、その内5名が昨年よりも電気使用量が下がっていた。下表は、下がった家庭の取り組み内容とその結果である。


取組後の主な感想

・蓄暖が思いのほか電気量が増すことを知った。夜間電力は減ったが、朝・昼が増えていたので気をつけたい。
・2日に1回のお湯はりの場合、湯量少なめにすると、浴槽にお湯をはる時、即、沸き上げになるのでお湯はりの時だけ、深夜沸き上げにしておく必要があった。
・深夜電力は安いので、節電の必要性を強く感じない。

取組結果に対する考察

・深夜電力の節電に関心が高くなったという意見が多く、確かに電気料金は安いが、深夜電力の節電にも目を向ける必要がある。
・蓄熱暖房器の節電チャレンジは成果が出たと思われるし、節電方法も単純なことからさらに啓発することが重要である。
・給湯器では節電できなかった人もあり、その家庭の使い方など状況に応じた設定方法を考えることや、エコキュートに向く使い方を明らかにすることが必要である。

 



まとめ

「家庭のCO2排出実態調査」は、子育て家族を中心に家庭のCO2排出実態を調べることによって、福井県のエネルギー消費やCO2排出の特徴を捕まえて、CO2排出量削減をどのようにすすめていくことが重要かを示すためにスタートした。今回は、昨年度までの分析の傾向がそのまま当てはまるのかを検証しつつ、さらに家計調査年報の分析を行ってその特徴を掘り下げることを試みた。以下は、今回の調査でわかったことをまとめる。

  1. 平均世帯人数は4.18人(昨年4.13人)、1世帯あたり年間CO2排出量は7,735kg(昨年8,404kg)、1人当たりCO2排出量1,851kg(昨年2,035kg)であった。
  2. 5つの類型別1人当たりCO2排出量は、「オール電化・電温・蓄暖なし」(2,948kg)が一番多く、「オール電化・エコキュート・蓄暖なし」(1,617kg)が一番少なかった。
  3. 用途別消費熱量は、「給湯」で電気温水器家庭、「暖房」で蓄熱暖房家庭が突出して多く、使う前に(深夜に)熱を作ることから余分な熱を作ってしまうことが他類型と比べて明らかである。また、深夜電力が安いから気にしないというマイナスの面を持っている。
  4. 太陽光発電家庭を除いた住宅断熱性能とCO2排出量の相関関係は、相関関係がない結果となり、快適であるが消費熱量を減らす暮らし方やCO2排出量の削減の別方策を考える必要がある。省エネ住宅の普及やリフォームだけではCO2排出量は減らない。
  5. 太陽光発電設置が増えていることから、エコキュート家庭で設置していない家庭とCO2排出量を比較したが、売電がマイナスになることも含めて、CO2削減の大きな手段であることを再確認できた。
  6. エネルギー消費が電気にシフトしていることから、福井県でのCO2削減対策は、電気とガソリンに特化して行う必要がある。
  7. エネルギー消費が大きく電気にシフトしているのに対して、エネルギー消費量(熱量)は減っているがCO2排出量はほとんど減っていない傾向がある。CO2排出量を大幅に削減していくことは2030年の26%削減にとどまらずそれ以降もさらに削減が必要である。電気を熱として利用することから、ガス・灯油の効率的な利用や木質バイオマス利用を検討する必要がある。
  8. 電気消費量の中で、深夜電力も増えてはいるが、それ以上にその他の電気消費量が増えている。

 

ミッドナイト節電の取組から

  1. 深夜電力契約をしている家庭の中で、電気温水器27.8%、蓄熱暖房器28.5%使用している。
  2. エコキュートも含めて深夜電力機器は前日に電気を使ってしまうので、効率的な使い方や生活スタイルがそれに合う暮らし方を明確にして、設置が有効かの判断ができるようにする必要がある。
  3. 3電気温水器は、エコキュートへの切り替えをすすめる必要があるし、白熱電球のように製造中止を求める。
  4. 4現在設置している家庭では、効率的な使い方で大幅な節電ができる家庭があることはこの2年間の取組でわかったので、設定の変更によって削減できる家庭を増やす取組が必要である。

 

さらに調査が必要な事項

  1. 電気消費量が増えている真の原因は何かを突き止めること。
  2. 電気温水器やエコキュートの設定変更が節電につながる家庭はどのような使い方をする家庭かを明らかにすること。
  3. 住宅の高断熱とCO2削減が両立していない原因は何かを突き止めること。

 

参考資料

  1. 「家庭の省エネ診断」(省エネルギーセンター)
  2. 「住宅の創エネ性能の推定表」(省エネルギーセンター)
  3. 総務省「家計調査年報」2005年〜2015年

 

報告書はこちら

 

「薪ストーブと薪の利用に関する調査」
アンケート結果の分析と考察

2016/10/1(土)

H28年度、福井県地球温暖化防止活動推進センターでは、
「薪ストーブユーザーに対する薪の入手方法に関する調査」を実施しました。

調査内容は、県内の薪ストーブ所有者約300名を対象に、
薪の入手方法、購入価格、自分で薪を入手したり加工したりしたいかなどについて調査し、
県内の山林や平野部の未利用材を市民が利用できるようにするための方法を検討するものです。

調査結果を取りまとめましたので、報告いたします。

 

薪ストーブユーザーに対する薪の入手方法に関する調査

講師派遣
ちょっとエコなおはなし
クールチョイスなお話
エコチャレふくい
太陽光発電普及協議会
ふくい市民共同節電所コンソーシアム
小水力発電
ふくいソーラー市民ファンド
未来のために、いま選ぼう。
全国地球温暖化防止活動推進センター
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