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福井の『交通まちづくり』と持続可能な未来

2018/2/20(火)

NPO法人ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA) 清水省吾

トラムトレイン方式のLRTが誕生

ターミナル フクラム

2016年3月27日、福井鉄道は福井駅西口広場の総合交通ターミナルに軌道を143メートル延伸してバスとともに乗り入れ、交通結節機能を大幅に改善した。乗り入れ前は公共交通の乗り場が相互に離れ、乗り換えが難しい状況だったが、この日を境に公共交通の連携輸送が可能な状況に変わった。

相互乗り入れ リーフレット

また、同日、福井鉄道とえちぜん鉄道三国芦原線が田原町駅で線路を接続して相互乗り入れを開始した。日中、福井鉄道越前武生駅からえちぜん鉄道鷲塚針原駅まで26.9キロメートルを低床車両が急行運転で相互乗り入れを行い、朝の通勤通学時間帯は福井鉄道からえちぜん鉄道福大前西福井駅まで一駅、各駅停車の低床車両が乗り入れるようになった。これにより、田原町駅を介し両鉄道に跨って利用する利用者が3倍近くに増加し、潜在需要を掘り起こすことに成功した。この2つの画期的な施策により、福井には既存の鉄軌道を活用したトラムトレイン方式のLRTが誕生した。
元国土交通省都市・地域整備局都市計画課都市計画調査室長(2008年当時)の阪井清志氏はトラムトレインについて次のように解説している。「LRTを地方鉄道に乗入れ、郊外部と都心を直結するシステムは、ドイツで開発され、特に自動車の機関分担率が高く、鉄道が疲弊している地方都市において、自動車からの転換、鉄道の利用率の向上、都心部活性化などの高い効果を発揮しており、同様の課題を抱える日本への適用が求められている(LRTの地方鉄道乗入れに関する研究)」。トラムトレインはドイツ・カールスルーエでの成功によりヨーロッパ各地に広がった。また、LRTは都市政策や都市計画と連携した路面電車と郊外鉄道とTDM(交通需要マネジメント)の統合的な交通システムで、「次世代型路面電車」とも表現される。バスやマイカーとのシームレスな連携輸送やバリアフリーの機能も特徴である。

 

LRT導入の背景

フクラム フクラム

LRTは現在、国内のいくつもの都市で導入が検討されている。LRT導入の背景には、過度のクルマ依存がもたらしている、もはや見過ごすことのできない段階となった以下の弊害がある。

  1. 中心市街地の空洞化・郊外拡散による都市機能の低下
  2. 社会資本整備・維持の高コスト化による財政の圧迫
  3. 高齢者が加害者となる交通事故の増加
  4. 渋滞による経済効率の低下
  5. 公共交通の衰退
  6. 高齢化や低所得化による移動制約
  7. 移動制約による買物困難の発生・拡大
  8. 地球温暖化等の環境問題 
  9. 歩く(運動)機会の喪失による生活習慣病の蔓延
  10. クルマの多数台保有による家計の圧迫

これが過度のクルマ依存社会の実態で、持続可能な社会とは真逆である。有数のクルマ社会の福井はその典型と考えられる。現在、国が推し進めるコンパクトシティ政策と公共交通ネットワーク構築の政策『コンパクト&ネットワーク』の中でその修正が図られようとしているが、福井はそのさきがけとなる事例の1つとなった。

 

バリアフリー機能を備えた交通システム

バリアフリー

2017年12月11日には市役所前停留場が移設整備され、福井鉄道の全駅全電停のバリアフリー化が完了し、福井鉄道にバリアフリー機能を備えた交通システムという価値が加わった。えちぜん鉄道も福井鉄道との相互乗り入れ区間の内、田原町、日華化学前、八ツ島、新田塚、鷲塚針原の各駅においてLRTとしてのバリアフリー化が完了している。武生駅から森田駅まで2〜4キロメートル離れて並行するJR北陸本線は福井駅と鯖江駅、武生駅がエレベーターを設置しバリアフリー化されているが、他の4駅は未了で、そのバリアフリー化には1駅あたり10億円程度の費用を要する。その点、福井鉄道は既に価値ある「バリアフリー機能を備えた交通システム」であり地方では先進的な存在だ。低床車両は、福井鉄道にFUKURAM(フクラム)が4編成、えちぜん鉄道にki-bo(キーボ)が2編成導入されている。

 

持続可能な未来へのステップ

パーク&ライド CG

県は「高速交通開通アクション・プログラム」で軌道線の環状化構想を発表。桜通りを通る案など3案を提示している。これは、駅前電車通りの軌道が単線であるため運行に制約があり、その改善策としての可能性の検討である。また、駅前電車通りの軌道に関し、周辺の再開発計画に伴って改良を行う可能性についても触れ、駅前電車通りへの電停再設置も課題としている。今後、活発な議論を期待したい。
えちぜん鉄道の福井駅-福井口駅間は現在、北陸新幹線の高架で仮運行しているが、並行して自前の高架線を建設中で既に新しい福井駅が姿を見せている。2018年夏頃に切り替えが完了する。
えちぜん鉄道は2016年度の利用者が過去最高の355万8600人に達した。福井鉄道の利用者は2007年度に161万人まで減少していたが2017年度に目標の200万人を1年前倒しで達成した。次の課題としてICカード導入による乗降の円滑化やパーク&ライドの拡充などもメニューに挙がっている。パーク&ライドについては、現在えちぜん鉄道・福井鉄道3路線で1200台近い規模で展開しており、通勤利用の増加に貢献している。目指すべきは鉄軌道の輸送分担率の向上である。「福井都市圏機関別輸送分担率」(H17年度パーソントリップ調査)によると、クルマの輸送分担率は76.6%であり、そのことから、仮に、主にクルマを利用する人の2%(全体の1.532%)が鉄軌道利用に転換すれば鉄軌道の利用者は2倍近くに増加することが予測される。人口減少社会でも有効な処方箋がいくつも存在する。福井も新幹線時代となれば、首都圏、インバウンドの観光客や全国からのビジネス客の移動を支える大切な仕組みとして「鉄軌道ネットワーク」は益々存在感を増す。今後の益々のブラッシュアップと県民の啓発等による益々の意識改革がまず重要である。ROBAがこれまで携わってきたのはこの意識改革に向けた啓発・情報発信・情報提供・通訳である。
福井の『交通まちづくり』は、えちぜん鉄道設立の経緯を含め、行政・事業者・県民が皆でステップを登ってきた全国に誇ることのできるモデルである。これからも持続可能な未来へのステップを皆で登っていこう。

 

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